ようやくエンブレム問題が落ち着いた東京五輪ですが、またまた問題が発覚しましたね。賄賂(不正送金)疑惑だそうですが、不正と判断された場合は開催地をロンドンに変更、すなわち東京大会は中止になる可能性もあるそうです。まったくケチのつきまくり、多難続きの東京オリンピックですね。
多難なオリンピックといえば'80年にも大問題が発生し、その騒動に直面したテレビドラマがありました。そう「燃えろアタック」です。同ドラマは'79年1月にスタート。制作・放送していたテレビ朝日がいつの段階でモスクワ五輪の独占放送権を得たのかは分かりませんが、当初は年末まで1年間の予定が夏には翌年7月(五輪開催直前)までの延長が決定しており、同ドラマが独占中継の盛り上げの為に使われたんですね。
ところが翌年2月、テレビ朝日にとっても寝耳に水の大事態が起きました。モスクワ五輪への日本の不参加表明です。前年12月のソ連アフガン侵攻に抗議してアメリカが五輪不参加を表明すると、日本もあっさり追従。大金を払って獲得した独占中継権なのに、「片肺大会」になって大弱りのテレ朝。しかし同局は「燃えろアタック」を打ち切りませんでした。各方面の努力で不参加撤回になる可能性もあったし、何よりも日本が不参加でも五輪中継はやらねばならず、モスクワ大会の注目を集めたかったんでしょうね。
結局モスクワ大会には日本不参加。「燃えろアタック」自体は今でも人気作品として評価されていますが、せっかくの主演作なのにケチがつきましたね、由美子ちゃん。