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Channel: KH1の最旧アイドル・パトロール(独りよがり歌謡エッセイ)
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ピンクレディーの巻・その②('78)

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 今日の朝刊に「震災記録映画でやらせ」という記事が載ってました。震災後のドキュメント映画で、被災者(出演者)に演技をさせていたそうです。でも詳しい事情は分かりませんが、ボクはこれはやらせには当たらないと思います。映画やドラマの製作で「手を加える」のは、「演出」と「やらせ」の二種類があります。番組を成立させる為や事実を伝える為に手を加えるのは演出であり、それはやらせとは違います。
 
 例えば「探偵!ナイトスクープ」はタレントが調査しているように見せていますが、実際はスタッフや本物の探偵が調べた事をタレントがなぞって撮影しています。頭の固い人は「タレント自身が調査してないのか。じゃあインチキだ」と言うかもしれませんが、それは番組を成立させる為の演出であり、「ウソ」ではありません。
 「警察24時」のような番組でも、管制室から指示を受けたパトカー(警察官)と現場に着いたそれが違う場合があります。それは別々に撮った映像を編集しているからなんですが、その手の番組は警察がどういう活動をしているのかを見せるのが目的であり、同じパトカー(警察官)に拘る必要はないんです。
 かつての人気番組「クイズ歳の差なんて」にも、実は台本が存在しました。クイズ番組を装っていますが本当に知識を競う訳ではなく、実はヤングとアダルトのギャップを面白おかしく見せるのが目的の「バラエティー番組」だったんです。ヤング向け問題は一般常識だからヤングでも当然答えられる可能性が高いし、逆にアダルト向け問題は一部の若者の間でのトレンドをテーマにしているから、ヤングチームでも答えられないような物が多い。だけどヤングチームは全問正解、アダルトチームは全滅じゃ画にならないでしょ。だから台本があって、ヤングチームは常識知らずとか、アダルトチームが意外にもヤングのトレンドを知ってたなんて、そんな盛り上がる展開を演出しているんですよ。でもこれは「やらせ」じゃないですよ。これがバラエティー番組という物です。
 
 さて前置きが長くなりましたが、今回語りたいのは昨日に引き続き「テレビ東京 開局50周年記念番組」についてです。番組内で「隅田川花火大会」の第一回中継のVTRが流されましたが、あれに「チョーやらせ」があったという事実です。
 問題のシーンは番組途中、唐突に某スタジオでモニターで花火大会を観ているピンクレディーらの姿が映し出されました。一緒にいるメンバー(あのねのね、桜田淳子)から判断すると、「ヤンヤン歌うスタジオ」収録の合間に(モニターで)花火大会を観ているという状況なのですが、いかにも嘘くさい。モニターの画面は我々視聴者には見えないし、これは「やらせ」(本当は観ていない)だろというのがミエミエ。だけど絶対に嘘という証拠はないし、テレ東に「本当に観てました」と言われればそれまで・・・・・じゃないんです!。画面にも出ていますが、この花火大会が行われたのは'78年7月29日ですが、この日は土曜日なんです。しかし「ヤンヤン歌うスタジオ」の収録は毎週火曜日であり、この顔ぶれがテレ東のスタジオに土曜日に揃う事はなく、その場面は明らかに「花火大会」用に録画した物です。ケイちゃんなんか「上(屋上)に行ったら見えますかね?」なんて語っており、悪質度は相当ですねw。では何でそんなやらせシーンを挿入したか。ディレクターとしてはラテ欄に「ピンクレディーも観覧!」と書きたかったんでしょうね。視聴率アップの為の涙ぐましい努力は解るんですが、あまりにもセコい作戦です(っていうか、ズルですw)。
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 OP画面でサンシャイン60が映されていますが、同ビルは同年春に竣工し、当時は日本一の超高層ビルだったんです。つまり現在なら東京スカイツリーが映されるようなもので、当時はよくある画の演出だったんですね。
 
 

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